海賊退治から帰ってきました!!
(と、言っても弟ですが…)
みなさん「海賊」と聞いてどんなものを想像しますか?
瀬戸内海を舞台にした、2014年本屋大賞受賞作「村上海賊の娘」を読まれた方も多いと思いますので、そういった「海賊」を思い起こされましたか?
そこで登場する「海賊」は、瀬戸内海の潮流を利用した三島(来島・能島・因島)村上氏を中心とした組織だった軍事集団です。
また、「パイレーツ」のようなアニメや映画に出てくるような、大きな海賊船(必ずドクロマークがある帆船)で、金銀財宝を強奪していく「海賊」を思い浮かばれる方も多いと思います。
弟が海賊退治に行っていたのは、地中海とインド洋を結ぶ大動脈、スエズ運河を利用する船舶が必ず通るアフリカ東北端のソマリア沖。
ここにいる「海賊」は、水質汚染や内戦による経済情勢の悪化のため漁業で生計が立てられなくなった漁師が、漁船を使って商船に侵入し、船員を人質にとって身代金を要求するという現在の「海賊」です。
弟は、海上自衛隊の護衛艦「いなづま」で第18次派遣海賊対処行動水上部隊として半年間の任務を終え9/20に呉基地に帰ってきました。
心配された「エボラ」は、流行地がアフリカ西海岸だったため、影響はなかったそうです。
その1か月前の8/20の朝、いつもと同じように何気なくテレビを点けると見慣れた景色の空撮が映し出されていました。
でも、いつもとは違って、複数の茶色い筋が見えました。
テレビに映し出された、その1か月前まで毎日見ていた広島市安佐南区の阿武山・権現山の麓の風景は、大きく変わっていました。ΣΣ(゚д゚lll)
すぐさま緑井に住む知人に電話をしましたが応答がありませんでした。
(新聞写真にその知人が映っていたので、無事は確認できました)(; ̄Д ̄)フウー
他の同じ区内に住む友人に電話をしたところ、そこは被害がなく、テレビ見てないので、災害について知らない様子でしたので、少し安心して職場に向かいました。
しかし、時間を追う毎に災害の状況が判明し、最終的には74名もの犠牲者をだし、今も多くの被災者が避難生活を余儀なくされています。
心よりご冥福とお見舞い申し上げます。
広島市の元同僚は、被災者支援や復興支援で貢献しています。
弟は、ヨーロッパとの大動脈の治安維持で貢献しています。
私にできる貢献は…
患者さまやご家族に、笑顔になっていただけるように、良い病院になれるよう、縁の下の力持ち?!で頑張ります。
(医事課)